健康コラム

人生会議(院長コラム第9回)

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人生会議(院長コラム第9回)

Q:「人生会議」って言われたのですが、いったい何のことですか?

A:人生会議とは、医療や介護の場で使われるACP(アドバンス・ケア・プランニング)を、わかりやすく表した言葉です。
年齢を重ねると、病気やけがなどで、急に自分の希望を伝えられなくなることがあります。そんなときに備えて、元気なうちから「これからどのように暮らしたいか」「何を大切にしたいか」を家族や身近な人、医療・介護スタッフと話し合っておくことがACP(人生会議)(以下、「人生会議」)です。
たとえば、「できるだけ家で過ごしたい」「家族との時間を大切にしたい」「口から食べることを続けたい」「苦痛の少ない治療を希望したい」など、自分が大切にしていることを話してみましょう。
人生会議は、事前に「延命治療をする・しない」を決めることではありません。大切なのは、その人が「これからどう生きたいか」を周囲の人と共有しておくことです。その思いを知っていれば、本人が自分で意思を伝えられなくなったときにも、家族や医療・介護スタッフが本人の希望に沿った医療やケアを一緒に考えやすくなります。
また、一度決めたことを守り続ける必要はありません。病気や生活の変化に応じて、何度でも話し合い、考えを変えることができます。
人生会議は「最期を決める話し合い」ではなく、「これからを自分らしく生きるための話し合い」です。
普段の生活の中で、元気なうちから「もし病気になったら」「最期はどうしたいか」と話すのは、なかなか難しいものです。まずは「これからも大切にしたいこと」や「どんな暮らしを続けたいか」について、家族と話してみることから始めてはいかがでしょうか。
大阪府のホームページには、人生会議について家族で自然に話し合うきっかけとなる漫画や、「自分が大切にしていること」「自分の思いを伝えてくれる人」「希望する医療やケア」などを順番に考えられる「人生会議の記録」というシートがあります。
こうした資料を一緒に見ながら、「自分だったらどうしたいかな」と話してみることも、人生会議を始める一つのきっかけになると思います。

大阪府「人生会議」参考資料より
●人生会議をわかりやすく紹介した漫画リーフレット
●「人生会議の記録」―もしものときの医療やケアについて伝えておきたいこと


藍野病院 院長 山本 直宗