健康コラム
維持期のリハビリってどんなことするの?
当院のような慢性期病院に入院される患者さんは、病気や怪我の状態が安定していますので、その時の患者さんの状態に合わせて、寄り添い、基本的動作能力の改善や二次的な機能低下の予防を目的としたリハビリを行います。
入院が長期にわたる患者さんの日常生活を維持向上するために、最大限のサポートをするのが維持期のリハビリです。
具体的なリハビリとして基本的動作能力の向上を目的に、マッサージ・ストレッチ・筋力トレーニング・体操・自転車エルゴメーターなどを行います。
例えば、筋力トレーニングをして筋力が向上すれば、今まで持てなかった重いものが持てたり、できなかった動作ができたり、今までもできていた動作がより楽にできるようになります。そんな時の患者さんはとてもうれしそうです。しかし、反対にその人にとって楽な運動ばかりしていたり、積極的にリハビリに取り組んでいない患者さんの能力の向上は難しいです。
基本的動作練習は日常生活においての基盤になるだけでなく、全身の筋肉をバランスよく使い、身体機能の維持に必要です。いつまでも不安なく過ごすため、健康寿命を伸ばすために必要ですから、リハビリは大変ですが頑張ってみましょう。
最後にリハビリは身体を積極的に動かさないといけません。しかし、患者さんは慣れない環境や今後の生活に対する不安など精神面が低下しやすいので、本人の状態に合わせて、楽しい運動などを交えながら精神面にも配慮していきます。
リハビリで身体を動かし心身ともに健康になりましょう。
青葉丘病院 リハビリテーション科 西澤