臨床検査室では大きく分けて検体検査(血液、尿など)と生理機能検査(心電図、脳波など)の2種類の検査を行っています。
臨床検査は精神科の患者様にとって無縁のように思えます。
しかし、精神症状の影に身体の病気が隠れていることがあります。
そういった身体の病気を見逃さないために、当院では定期的に血液検査や心電図検査といった検査を実施しています。
また、処方されているお薬の影響、一般疾患にかかっておられる方の病状把握など、医師から患者様ひとりひとりに必要とされる検査の依頼に対応しています。
主な業務
生理機能検査(心電図、脳波)
心電図検査
不整脈や虚血性心疾患など心臓に異常がないかを調べる検査です。
患者様の状態によっては、検査技師が各病棟を回り、検査を行ったりと患者様に負担をかけない対応で検査を実施しています。
脳波検査
てんかん、脳腫瘍、脳血管障害などの診断に重要な検査です。
精神症状が表われるのにはさまざまな原因があります。
その原因の判別、またその経過観察に役立つ検査となっています。
生理機能検査は直接患者様に対して行う検査です。
検査によっては、「電流を流したりするのですか?」と不安を訴えられる方がいらっしゃいますが、そのような事は一切行いません。
リラックスしながら受けていただく検査なのでご安心ください。
尿検査
腎臓が血液によって体中から運ばれてきた老廃物を余分な水分とともに排泄したものが尿です。
尿の中に含まれる成分(蛋白、糖、潜血など)や細胞(赤血球、白血球など)を調べることで、糖尿や腎機能などいろいろな病気の早期発見、診断に利用されます。
血液検査
血液検査は外部委託の形をとっていますが、正確な検査結果を提供できるよう血液検体の状態を確認して委託しています。
また、委託会社とも連携をとり、早急な対応がとれるようにしています。
冬期にはインフルエンザA/Bの迅速な検査もおこなっています。