栄養管理科では、医師の指示に基づき治療の一環として、病態に合わせた治療食の調整を行い、
衛生管理に配慮しながら、安全でおいしい食事を提供しています。
さらに、患者さん1人1人の病状や食事摂取の状況に合わせて、禁止食や付加食など、きめ細やかな対応をしています。
また、医師の指示により、管理栄養士が患者さんの抱えている食事の悩みを一緒に考え、その方に合った食生活が送れるよう支援しています。
病院食について
長期の入院患者さんにも喜んで食べて頂けるように、旬の食材を使った献立や行事食を取り入れ、季節を感じて もらえるよう心がけています
行事食の一例です。目でも楽しんでもらえるよう彩りや盛り付けにも工夫しています。
また、喫食調査の結果からも散らし寿司は大変好評で、週に一回程度提供しています。
今後は、郷土色豊かな食材を使った献立を取り入れていく予定です。
現在、食事を提供している入院患者さんの、4割以上の方が流動食であることも当院の大きな特徴です。
また、このうち摂食・嚥下障害の方用に『濃流ゼリー』というものを、手作りでお出ししていることも特徴の1つです。
これは、液体の濃厚流動食を寒天でやわらかく固め、1個が100kcalになるよう調整したものです。
味に飽きがこないよう日替わりでトッピングのソースを変えたり、はちみつや黒みつなどを混ぜ込むなどの工夫をしています。
濃流ゼリーを食べられている方は、流動食全体の約3分の1を占め、年々増加しています。
そのため、味や食感や内容についても、これからまだまだ改良してより良いものにしていきたいと思っています。
栄養指導
入院外来どちらの場合にも、患者さんの食生活や嗜好を伺い、その方の問題点を一緒に考えながら、 1人1人に合わせた親身な栄養指導を心がけています。
糖尿病教室
毎月1回、テーマにそった糖尿病教室が開催されており、その中で毎回食事のお話をしています。 患者さんにわかりやすく、楽しく興味を持って頂くため、最近のトピックスや非常食の紹介、年末年始の食事の注意点など、 バラエティに富んだ内容で、実物の食材などを使い具体的にお話しています。
その他の活動
あいのまちの保健室
毎年5月に実施している あいのまちの保健室 では、地域の住民の方を対象に日々の食生活での疑問や悩みにお答えしたり、 生活習慣病などの食事相談も行っています。
NST活動
患者さん1人1人の栄養状態を評価し、栄養状態の改善が必要な患者さんについては医師、看護師、薬剤師、管理栄養士が
チームを組んで、栄養サポートをしています。
チームを発足してまだ日が浅いのですが、連携体制を強めて、今後も患者さんの栄養状態改善につながるサポートが
できるよう取り組んでいきます。