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治療メカニズム
高密度焦点式超音波治療器(HIFU)による限局性前立腺癌の治療について
この治療は腰椎麻酔下に直径3cm、長さ10cmのプローブを肛門から直腸内に挿入し、体に傷をつけることなく、前立腺全体を約90℃に熱して癌を死滅させる治療法です。超音波の焦点領域は直径2mm、高さ1cmの円柱状でHIFUを3秒間照射することでその領域の組織を約90℃に熱することが可能です。

コンピューター制御で前立腺全体をカバーするように設定し、リアルタイムで超音波画像を見ながら治療します。
治療時間は約3時間でほとんどの患者さんは治療中、音楽を聴いたり、眠ったりしています。治療終了後16Fフォーリーカテーテルを留置して、翌日カテーテルプラグで間欠導尿とし、退院していただいています。
入院当日手術なので入院期間は1泊2日です。
この治療の適応は、限局性前立腺癌で、治療前のPSAが20ng/ml以下、前立腺体積が30g以下、前立腺結石がないこと、肛門狭窄がないこととしていますが、前立腺体積が30gを越える方は、ホルモン治療を先行させて、前立腺を縮小させてから治療したり、前立腺結石がある方は、前もって経尿道的に摘出しておいて治療することも行っています。
治療から2週間目に来院していただき、カテーテルを抜去しますが、病院で自力排尿可能でも、約3割の方が帰宅してから排尿困難を自覚されていますので、カテーテル抜去時に自己導尿を指導しています。
治療から約1ヶ月でほとんどの方が自力排尿可能となっています。日本で最も多数の症例を手がけておられる東海大学付属八王子病院の内田豊昭先生のデーターでは、PSA10ng/ml以下で91%、PSA10-20ng/mlでは86%の完全寛解となっていて、従来の恥骨後式前立腺全摘除術を代表とする手術療法や、昨年認可された小線源療法と比較しても成績に遜色ありません。
また性機能の低下が他の治療法に比べ少なく、この結果は日本性機能学会でも報告いたしました。私は、HIFUは限局性前立腺癌に最も安全な治療と考えています。
HIFUについてのご質問は藍野病院泌尿器科、増田までお願いします。
前立腺肥大症の治療について
前立腺肥大症は男性の3分の1がなる病気です。通常の内視鏡手術で、入院期間が今までは2週間以上かかっていました。それを2泊3日で安全に行うことができます。藍野病院ではソフト凝固という新しく開発された強力な止血力を持つ電気メスを使用することにより通常3日から1週間入れている尿道カテーテルの留置期間を、1晩にする技術があります。藍野病院では100人以上の方がこの手術を受けられています。入院期間が短期になれば、余分な医療費もかかりません。
前立腺肥大症手術の動画を見る(約10MB)
男性不妊症の治療について
藍野病院泌尿器科では男性不妊の患者様を積極的に治療しています。
不妊治療の顕微鏡下精巣内精子採取術
生殖医療は飛躍的に進歩しています。精巣内精子採取術と顕微授精を合わせた不妊治療は、1998年に初めて閉塞性無精子症の患者さんに行われ、その後、非閉塞性無精子症の患者さんにも適応されています。世界中で良好な成績が報告されています。藍野病院ではクラインフェルター症候群の方からも精子を採取可能といたしました。
藍野病院では、後藤レディースクリニック(高槻市)、市川婦人科クリニック(高槻市)、山下レディースクリニック(三宮)、枚方市、大阪市内の産婦人科の不妊クリニックと連携して治療を進めています。患者様も全国から、時には海外から来られており、イギリスから来られた方はイギリスの手術では採取できなかったのですが、藍野病院では精子採取可能でした。いずれの手術も藍野病院泌尿器科では手術当日入院で行っており、在院日数が短いのが特徴です。
| 外来診療部長 | |
|---|---|
| 泌尿器科部長 | 増田裕 |













