神経内科

「神経内科」とは、脳・脊髄・末梢神経などの神経系の器質的障害によるさまざまな疾病を取り扱う専門分野で、精神疾患を対象とする「精神(神経)科」とは違って、内科の一分野です。神経系の疾患に限らず、筋ジストロフィーなどの筋疾患も取り扱います。

実際には、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、脳炎や髄膜炎などの神経感染症、中毒性または代謝性神経疾患、各種の内科疾患に伴う二次的な脳・神経障害(例えば肝障害に伴う脳症)などのほか、アルツハイマー病などの認知障害をきたす疾病も診療対象となっており、多彩な脳・神経疾患の臨床を行っています。

藍野病院は、1965年に当初精神科専門病院として発足し、その後精神疾患とその合併症の専門治療に加え、内科的疾患、外科的疾患などの一般身体疾患の診療科目まで診療内容が拡充されて、現在に至っています。

その経過の中で、神経内科の診療も開始されましたが、療養病棟も併設されていることから、当院の神経内科患者さんは高齢者が多く、また、認知障害を伴うものがまれではなく、このため、一般病棟のみならず、精神病棟にも神経内科に関連する患者さんが入院されており、精神科との併診患者さんが多数おられます。

一方、脳血管障害慢性期患者さんや、パーキンソン病・アルツハイマー病などの変性疾患の慢性患者さんを診察することが多い反面、脳卒中急性期患者さんを診ることは少ないです。この理由としては、地域医療の中で慢性期に移行した患者さんを主に診察する役割を担っている為です。

神経内科の診療体制は、一般病棟もしくは精神病棟(不穏、徘徊などがあり、精神科的治療を要するもの)に入院している患者さんの場合、原則として内科医(神経内科医以外のものも含む。場合によっては精神科医との併診)が担当しますが、随時神経内科にコンサルトして診療方針を決定しております。

医師 澤田徹